教室主催の演奏会から2年10ヶ月ぶりにステージ演奏が行われました。
教室では在籍してからすぐにステージデビューを果たせるように年間に数回のステージ演奏の機会を設けてきましたが、コロナ禍で思うように活動ができずオンラインレッスンやオンラインコンクールなどを利用し学びを継続してきました。
オンラインでの挑戦を続けた生徒とは未知なる道を私と共に歩み学び現在に至りますが、ステージでの演奏が再開された今は一つの山を乗り越えたような感覚で、指導者の方向性は生徒の人生をも左右するのだと身が引き締まる思いです。
今回はコロナ禍ということでイベントが中止されることも想定し、代替え案を準備してエントリーしておりましたが、入場制限など行われる事なくほぼコロナ禍前の状態で無事に開催されました。ピアノを習い始めてすぐにステージデビューを果たせなかった皆さんはようやくデビューすることが出来ました。
「ピアノを習ったら=ピアノの発表会」と言う当たり前のことが出来なくなり、これまでの常識と現在の状況との不一致から解放されつつあります。
PTNA PIANO STEPについて私が利用を続けているポイントを記載しておきます。
PTNA PIANO STEPは現在の個人のレベルに応じた参加が可能になっており、演奏技術を競争したりする相対評価ではなく個人に対する絶対評価のステージです。ピアノを習い始めたばかりの人から参加が可能で、継続してステージに参加することで成長を感じられるようなものになっています。
また文部科学省が後援になっており、参加を継続することで節目ごとに学校宛にピアノを頑張っていることが書面で通知されるようなっています。PTNA PIANO STEPへの参加は学校外での活動として調査書に記録することが出来ます。得意分野を評価されることや学校外での努力を認められることで自信が持てればと考えています。
さらに生徒は指導者だけの演奏指導に偏る事なく、日本中の素晴らしい審査員の先生方から直接演奏についての評価をいただけることは、バランスよく技術を習得できる利点だと感じています。生徒には指導者が気に入るような演奏を目標にしてほしくないというのが私の考えです。いろんな評価がある中である程度自分の考えを持って演奏できるようになってほしいと願っています。